いいものをつくりつづける ――
「いいものをつくる」ことに対するこだわりは、ずっと職人たちの生き様を見ながら、育ってきたことと無関係ではないと思っています。20代の頃も、いいものをつくることへのこだわりを持ちながら、夢を追いつづけていました。
そして、今、全てが「塗り」へのこだわりとして、実を結んでいると実感しています。
昨今、職人の技術云々より、コストや材料の良し悪しが重宝がられる傾向があります。
ただ、どんなに時代が変わろうと会社の財産は『人』。
一つ一つの仕事に対し”よりていねいさ”が求められるのと同様に、対人関係においても丁寧さ、誠実さ、正直さが求められています。
つまり、すべてにおいて、丁寧に、誠実に、正直に基づいて行動することができれば、人間らしさにつながり、人として、会社として、信頼を得ることができるでしょう。そして、塗装業界を安定した業界に変え、職人の安定性向上と技術の継承を後世に伝えることができるのではないかと思っています。
自分の住む家を作るように ――
もし自分が住む家を作るとしたら”を頭に思い描きながら、作業に臨んでもらえたらと切望します。
このこだわりは、とくに若い職人さんに伝えたい思いです。
また、細かい技術を教えること以外に、仕事に対する意識のもち方を伝える時に、自分に繰り返し言いきかせている言葉でもあります。
「よりていねい」を追求する想い ――
人間に、完璧な人間などどこにも存在しません。人間である以上、ミスはつき物。
ただ、ていねいにことにあたることで、最終的に、いい結果につながるのではないかと思っています。
そのことを経験から学んできました。人に対しても仕事に対しても、ていねいに取り組むことで、その人間性が透けて見えてくるのではないかと考えています。
「ありがとう」の想い ――
「ありがとう」は、漢字で表記すると、”有難う”と記されます。
これは、有ることが難いこと、つまり、存在することが難しい”、”奇跡”を表しているといわれます。
これまでの人生の中で尊敬する方から”たくさんのお陰に支えられて…”という言葉をいわれたこともあります。
感謝する気持ちを大切に、多くの仲間たちとお客様に喜んでいただけるように努力をつづけていきたいと思っています。